【体験談】BLW離乳食は危険・良くないといわれる理由3つを考察!日本式と比較しておすすめ!

イギリス発祥の離乳食、BLW(赤ちゃん主導の離乳食)をご存知ですか?

我が家は、2017年生まれの長男は日本式の離乳食、2020年生まれの長女をBLW離乳食で育てました。

離乳食の悩みは多くのママが悩むといわれていますが、BLWを実践すると悩みゼロで離乳食を卒業できますよ!

こちらもおすすめ→【イギリス発BLW】赤ちゃん主導の離乳食を実践して分かったメリットデメリット!日本式と比較!

BLW離乳食と検索すると、危険・炎上などというキーワードが登場するので、危なそうなイメージがありますが、個人的には、全く危険を感じる場面はありませんでした!

この記事では、BLW離乳食が危険といわれる理由について体験談を元に考察し、我が家の初期から離乳食完了までの進め方を紹介していきます。

目次

そもそもBLW離乳食とは?

BLWとは「Baby led weaning」直訳すると赤ちゃん主導の離乳食です。

赤ちゃんの食べる力、選ぶ力、主体性を尊重しています。

日本式離乳食だと、生後5~6ヶ月ごろからドロドロのおかゆからスタートしますよね。

しかしBLW離乳食では、赤ちゃんが最初から手づかみしていくので、大人が食べないようなドロドロのペースト状のものはあげません。

スタートする時期も、決まっておらず、「赤ちゃんが食物に興味を示したら」ということなので、おそらく5~6ヶ月よりは遅くなると思います。

わが子は8ヶ月からスタートしましたよ!

【体験談】BLW離乳食は危険・よくない?3つの理由を考察!日本式と比較しておすすめ!

BLWが危険といわれる理由①窒息が心配→日本式より安全(個人の感想)

BLW離乳食が危険といわれるのは、窒息の心配があるからだと思います。

BLWは最初から固形物を与えるので、赤ちゃんが上手に噛めるのか、誤って喉につまらせてしまわないか心配ですよね。

個人的には、BLWをしていて窒息の危険を感じた場面はありません。

スープのようなものを飲むときに失敗して咳き込んだりしたことはありました。

※誤飲と吐き気は異なります。吐き気(あかちゃんがオエっとなる状態)は危険ではなく、嚥下の練習中によくある反射です。

しかし、BLWに限らず、日本式の離乳食も同じように咳き込むこと(吐き気)はありました。

赤ちゃんの窒息事故の心配は、BLWに限ったことではないので、BLWだから危険だということはないと感じます。

BLWの本には、BLWのほうがスプーンで離乳食を与えるよりも窒息の可能性は低い、と書かれていました。

日本式離乳食のようなスプーンで大人が主導して進める離乳食だって、窒息の危険性はあるし、BLWだって与えるものや環境によっては、窒息の危険性はあると思います。

しかし、本に書かれていたように、我が家の場合は、BLWで育て長た女のほうが、食べ物を誤飲するのではないか、という心配が少なかったです。

なぜなら、経験の量が違うからです。

赤ちゃんの頃から固形物を食べているので、大きすぎたら食べられない、ということをちょっとオエっとしながら学んでいます。

やわらかい食材のうちに、オエっと吐き出したり、口に入れすぎてべーっとした経験があるからパンなどの固いものを食べる時には、もう学んでいるのですね。

何事も、初めから上手くできません。

赤ちゃんの時から、小さな失敗と成功体験を繰り返し、自ら得た経験こそが、本当の学び。

赤ちゃんは自分自身で、自分の身を守る術を見につけていくのです。

長女は4歳の現在でも、大きすぎるものは「大きすぎる」「切って欲しい」などとリクエストしてきます。

窒息の危険が指摘されている「あめ玉」も、長男のときは怖くて3歳すぎるまで与えませんでしたが、長女は2歳の時から与えています。

以下の表は、令和2年3月31日食に関連する子どもの窒息事故という報告に掲載されていた表です。

日本式離乳食でも、赤ちゃんが手づかみをスタートする)9~11ヶ月頃、誤嚥、窒息を起こした例が紹介されています。

引用:日本小児保健協会

BLWでも同じような月齢の子供が手づかみたべをしますが、食品の固さや大きさに注意が払われていて、必ず「見守り」をするため、以下の報告にあるような、大きすぎた、丸呑みしようとしたという事故には繋がらないかと思います。

日本式の離乳食でも、危険を回避する方法はありそうですね。

どちらも見守る、与える大きさを考える、というのはポイントになりそうです。

よく考えてみてください。日本式の離乳食で育っている小学生が誤飲で窒息する事故がありますね。学校給食でそのウズラの卵やブドウを出すのを禁止するのではなく、問題は経験不足だと思っています。

赤ちゃんの離乳食スタートから「食べ物はよくかんで飲み込むもの」と練習していれば、唾液を出して柔らかくすることも、舌を上手に使って嚥下することもマスターできるはずです。

最初に流動食で「食べ物を流し込む」という日本式の離乳食でスタートするよりも、BLW離乳食でスタートしたほうが、誤飲の事故は防げるのではないか?と個人的には思っております。

BLWが危険といわれる理由②栄養が偏る?→日本式と比べて標準より身長が高い

BLWが危険といわれる2つ目の理由として、赤ちゃんが自分で食べたいものを選ぶため、栄養が偏るのではないかという心配が指摘されています。

しかし一般社団法人日本BLW協会の報告によると、BLWで栄養が偏ることはないそうです。

栄養に関しては比較的質の高い研究デザインであるRCTにおいて、

鉄の摂取量1)も亜鉛の摂取量2)も従来法と差はないという結果が示されています。

比較的最近にはBLWについてまとめたレビュー3)も公開されており、BLWに栄養の問題があるとはいえないと結論づけています。

今月(2021年9月)発表されたオンライン調査研究4)においても同様の結果が示されました。

引用:日本BLW協会

母子栄養協会のホームページには「栄養の偏りが出てしまうことが問題」と書かれているようですが、あなたはどちらを信じますか?

日本BLW協会が削除依頼をしたけれど、削除してもらえなかったそうです。

母子栄養協会代表の川口由美子さんは、BLWをおそらく流行らせたくないのでしょう。

BLWと日本式の離乳食を比較して、BLWの良い点と日本の離乳食の類似点をしてきしつつも、かなりBLWを実践しようとするママへの不安を煽るような書き方をしています。

管理栄養士としては栄養欠乏やアレルギー等が心配がぬぐえませんが、どうしても日本の離乳食が決まり事だらけで大変だと思って悩んでいたら、一度こんな考えもあるのだと知っておくことで気分をラクにすることはいいかもしれませんね。

一般社団法人母子栄養協会

川口由美子さんは以下のような著書を書かれているので、BLWの考え方とは別の方向を向いているのでしょう。

「脳とからだが育つママとパパのためのフリージング離乳食」(朝日新聞出版)
「フリージング幼児食-1週間分作りおき!」(大泉書店)
「子どもの身長ぐんぐんメソッド」(主婦の友社)

以上、BLWの栄養が偏る問題について、日本では勢力争いが繰り広げられていたようですが、個人的には、栄養が偏る心配はないと思っています。

日本式離乳食の長男→食が細く、身長は標準、体重は増えない&減る月もある!

BLWの長女→食べむらはあるけれど、自分で必要な食べ物を知っているように見える、身長体重も大きめ!

見た目でも、より健康そう、しっかりしているように見えるのは長女のほうです。

2歳6ヶ月の現在、外を歩いていると「大きいね~、しっかりしてるね~」と言われます。

これは、長男と長女という別人格の比較なので、一概に、BLWだから、日本式だから、とは言えませんが、参考になるのではないでしょうか?

鉄・ビタミンがどうのこうの・…という分子栄養学的な見地からみたら「栄養が偏っている」のかもしれませんが、子供の発達をみていると、BLWで育った長女のほうがよい発達をしていると母親として感じます。

別件ですが、栄養については、私は蜂蜜療法を学び、3大栄養素の糖・脂質・たんぱく質の働きを学びました。

そのため、無理に野菜を食べさせたり、鉄が足りないから足さなければ!と思うこともありません。

体に必要なものはシンプルで、一番大切なのはエネルギーを生み出す糖ということを理解しているか、していないかで、離乳食の悩みは大きく変わるのではないかな?と思っています。

BLWでは、赤ちゃんが食べたいもの自分で選んで口に運び、口から吐き出してしまってもOK。

ちゃんと食べている?と心配になるかもしれませんが、栄養素がどうこう、と頭でっかちに考えず、赤ちゃんの体が順調に大きくなっているか、ぶよぶよした脂肪ではなく、しっかりとやわらかい筋肉がついてきているか?を見守ってあげればいいのではないでしょうか。

BLWが危険といわれる理由③アレルギー→早い時期から少量ずつ与える

BLW離乳食が危険といわれる3つ目に、アレルギーにならないか心配ということがあるようです。

日本BLW協会のホームページには、”少量からすすめるので、アレルギーの心配は無い”とかかれています。

BLWを始めた頃、赤ちゃんが食べる食品はわずかな量ですアレルギー食材を提供しても、多量に食べることはほとんどありません

引用:日本BLW協会

日本式離乳食でも、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」が改定され、卵を与える時期が、2019年に「7~8ヶ月頃」から「5~6ヶ月頃」と早まっています。

アレルギーは与える時期を遅らせるのではなく、早い時期から少量ずつ与えるのがいいという考えが主流です。

BLWには、アレルギーの原因になる食べ物も、手づかみでどんどん与えていきますが、はじめに口にする量は少ないので大丈夫なようです。

個人的には、アレルギーになるか、ならないか、というのは食べ方や与え方の問題ではなく、その子の身体が毒性物質を炎症をおこさずに排出できるかどうか、という身体のエネルギーの問題なので、BLWだからアレルギーになる危険がある、というような議論には違和感があります。

BLWでは、母乳を減らす必要はなし!

日本式離乳食では、母乳の回数を離乳食の回数が増えるにつれて減らしていくという方法ですよね。

我が家の長男も、離乳食を食べる量が、一向に増えず、自分も母乳を与えるのが大変になってきたため、1歳4ヶ月で断乳をしました。

今でも夜中におっぱいがのみたくて泣き叫んでいた地獄の3日間を思い出すと、本当にかわいそうなことをしたと胸が痛くなります。

BLW離乳食では、1歳までは母乳が栄養の中心なので、母乳を好きなだけあげていいということになっています。

BLWのはじめのころは、食事と母乳・ミルクは切り離して考えましょう。「食事の〇分前(後)に母乳、授乳」と決める必要はありません。「お腹が減ったら母乳ミルク」「家族の食事の時間に赤ちゃんを参加させる」と考えましょう。食事が進まない場合も、食べさせるために授乳量・回数を減らす必要はありません。1歳になるまでは母乳ミルクがメインの栄養源となります。必要なくなれば赤ちゃん自身が摂取する量を減らしていきます。

引用:日本BLW協会

長女の場合、なるべく母乳で育てたかったということもあり、8ヶ月で離乳食をスタートしましたが、好きなだけ母乳を飲ませて、自分からやめる卒乳をひたすら待ちました。

結果、日中は、母乳を飲む回数が減っていきましたが、夜寝る前や夜中の母乳はなかなかやめられませんでした。

3歳になって、長男が夏休みで日中思いっきり遊び疲れ果てて、母乳をのまずに寝て朝まで過ごした日があり、そこをきっかけに、寝る前は歌を歌って寝かしつけるようにしました。

すると、夜起きてもトントンするだけで寝てくれるようになり、それが3日くらいつづくと、今度は夜中に起きずにぐっすり寝られるようになりました。

母乳をやめるタイミングは子どもによって様々だとおもいますが、無理やり泣かせなくても、卒乳ができましたよ!

長女の発達、育ちが健康的である理由に、BLWを実践したことだけではなく、母乳を3歳まで飲んでいた、ということがあるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました!

離乳食の悩み、蜂蜜療法や身体の仕組み、母乳育児など、ご質問やご相談がある方は、ラインからいつでもご相談くださいね!

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