【イギリス発BLW】赤ちゃん主導の離乳食を実践して分かったメリットデメリット!日本式と比較!

乳幼児を子育て中のママさん、お疲れ様です!

離乳食は5ヶ月からって言われてるけど、まだお座りもできないのに…
本当にもうスタートしてもいいのかな?

こんなに頑張って作ったのに全然食べてくれない

好き嫌いが激しくて、心配。栄養バランス大丈夫かな…

遊び食べがひどくて片付けが大変!

こんな悩みはありませんか?

私が相談していた保健師さんは、「乳幼児ママの相談は、離乳食の悩みが一番多い」といっていました。

赤ちゃんは完全受身で離乳食を進めていくので、ママは与えるものから、与え方まで、毎日悩むと思います。

私も第1子の時は、日本式のマニュアルどおりの離乳食の進め方を実践。

食の細い長男の離乳食について悩み、毎月のように市の保健師さんやママ友、子育て支援センターの支援員さんに相談していました。

しかし、どんなに時間をかけて作っても、食材や固さや調理法、味付け、盛り付けを工夫しても、長男は3歳になってもあまり食に興味がありません。

性格や体質なのかもしれませんが、食事を楽しんでたくさん食べてほしいと思っています。

離乳食スタートから、「味覚をつくるのは敏感な今しかない!」と聞いて頑張ってきたのに…、と残念でもあります。

そこで、2020年2月に出産した第2子では、当時、最新の離乳食として紹介されていた赤ちゃん主導の離乳食、Baby led weaning(BLW)を実践したところ、悩みゼロで離乳食を卒業!

イギリスで出版された本、『「自分で食べる! 」が食べる力を育てる:赤ちゃん主導の離乳(BLW)入門』ジル・ラプレイ 、トレーシー・マーケット (著)が、2019年11月に日本語訳で出版され、話題になりはじめた頃で、日本ではあまり実践している方がいませんでしたが、SNSを見たり、自分で考えながら進めていきました。

自分なりに試行錯誤しながら進めた結果、生後8ヶ月で離乳食スタートしてから6ヶ月、1歳3ヶ月で既にスプーンを上手に使って一人で食べることができます!

BLWはスタートから行うことが推奨されていますが、今からでも、BLWの考え方を取り入れてみたら、きっと気持ちが楽になりますよ!

私の体感としては、離乳食に悩んでいるママさん、これから離乳食をスタートするママさんにはぜひ、BLWをお勧めします!

この記事では、食に興味がなく、いまでも「ママにあーんしてほしい」とねだる細身の長男(3歳)と、何でも興味深々で1人で食べてくれる長女(1歳)を比較し、BLWを始めるきっかけや、実践して感じたメリットを紹介します。

こちらもおすすめ→【体験談】BLW離乳食は危険・良くないといわれる理由3つを考察!日本式と比較しておすすめ!

目次

日本式の丁寧な離乳食は大変!私が感じたデメリット

みなさんは離乳食の知識をどこから得ていますか?

国や地方自治体の離乳食情報が頼り【第1子出産後の無知な私】

私は2017年生まれ第1子の子育て中、離乳食については全く無知でした。

生後3ヶ月頃、完全母乳で1~2時間おきに授乳しつつ、授乳・離乳食のガイドラインを見たり、自治体の離乳食教室に参加したり、たまひよの離乳食の本を購入したりして勉強しました。

愛する息子のために、わくわくしながら器具をそろえ、ガイドラインに忠実に、始めは10倍がゆひとさじからスタート

天然のだしをとって食材をゆで、なめらかにするために丁寧に裏ごし、少量の葉物野菜も、これでもか!とみじん切りし、とっても大変でしたが、初めは料理というより実験みたいで楽しく作っていました。

デメリット①離乳食作りが負担に感じる

初めは離乳食作りが新鮮で楽しんでいましたが、だんだん負担に感じるように。

工程が多く時間がかかるし、集中して作りたかったので、離乳食作りは旦那がいる休日にまとめてしました。

新鮮な野菜を求めて買い出し、1週間分の離乳食を準備してフリージングする。別に大人の食事を作る。

料理する時間で、あっという間に休日が1日がつぶれていました。

離乳食初期だから大変なんだ、ステップアップしたら大人と取り分けできるし楽になる、と思っていたのですが、そんなことありませんでした!

離乳食中期、後期と成長するにつれ、与えるべき食材が増える、味付けや食材が同じ日が続くと飽きるからバリエーションが必要になるなど、なんともグルメな要求が課されていくのです。

しかし、息子はあまり食べ物に興味を示さず小食。

ガイドラインの食べるべき量を食べきれない遊び食べをしてあちこち汚す、量は多いのになかなか進まないので、食事が終わるのに1時間かかることも!

離乳食作りも、離乳食を食べさせるのも、ストレスになっていました。

離乳食は市販品をあげたくないと思っていたのに、試しに購入してしまう自分に自己嫌悪になることも。

デメリット②離乳食のガイドライン通りでないと不安・イライラ

当時は色々な人に相談したり、本を読んで試行錯誤していましたが

どうしてこんなに頑張っているのに食べてくれないんだろう?
味がだめなのかな?

疲れたから離乳食作りやりたくない!休日くらいゆっくりしたい!
誰かつくって!

とガイドライン通りにできないことが不安で、そんな自分にイライラしていました。

食事は食べることより楽しい雰囲気が大切といわれても、実践できない自分。

ガイドラインを忠実に守った結果、自分を苦しめることになりました。

その子のペースに合わせて進めてOK、体重が増えていれば大丈夫といくら言われても、赤ちゃんなのに細身の長男だったので、自信を持って進められませんでした。

頑張って作った離乳食を食べてくれないのは悲しいですし、他の子はすごい食べてるのに…とつい比較してしまいました。

日本の離乳食の進め方は月齢ごとに、とても細かくて寧に説明されていて、初心者ママにはありがたいですよね。

しかし、細かく指示されている分、子どもに合わせてやると分かっていても、他の指針がないので難しいと感じます。

離乳食作りが大変で、食事をひとさじから段階的に進めるなど、ママの負担が大きい分、悩みも深くなってしまうのではないかと感じます。

第2子の離乳食で、BLWを始めるきっかけ

2020年2月に出産した長女はBLWを実践しました。

↓参考にした本はこちら↓

「自分で食べる! 」が食べる力を育てる:赤ちゃん主導の離乳(BLW)入門

なぜ丁寧なガイドラインを見ないで、日本では実践が少ない最新のやりかたにチャレンジしたか、その理由をお伝えします。

理由①第1子で実践した、日本式の離乳のガイドが辛かった

私は、離乳食は子どものペースで進めると頭では理解していても、ガイドラインが先入観となり、どうしても思うように進まないことに悩んでばかりでした。

第2子が成長するつれ、離乳食を与えるのが憂鬱でした。

離乳食で味覚を育てよう!食事に興味をもってもらおう!と頑張ったはずなのに、3歳の今でも相変わらず食事に興味が薄く細身の長男を見て、頑張っても仕方ないな、という気持ちだったのです。

多くのママが悩んでいる=上手くいかない日本の離乳食のガイドラインに疑問を感じていました。

しかも、2019年に離乳の支援ガイドが改定され、長男の時より卵を与える時期が早くなったのも驚きで、ますます、信じて進めてきたガイドラインって何なの?と疑問。

また、現実問題として第1子のように、離乳食作りに時間をかけられない!と思い、悩んでいました。

兄弟を育ててるママに聞くと、「2人目は離乳食なんてテキトーだよ」という声が多かったのですが。

適当でもご飯たべられるようになるんだね~と一安心するとともに、ガイドラインに沿って頑張らなくてもいいのではないかと考えるようになりました。

理由②日本式離乳食以外の方法でも大丈夫と知る

息子と同じ年生まれの子どもを持つママ友の中に、旦那さんの海外赴任中に、アメリカで出産し、1歳ころまでアメリカにいたママと、帰国子女で独学でアトピー克服したママがいます。

その2人が全く日本のガイドラインと異なる離乳食の進め方をしていると知り、驚きました!

アメリカでは、離乳食について何も教えてもらわなかったので、8ヶ月くらいからオートミールをあげ始めたそうです。しかも卒乳という概念がなかったので、2歳になっても母乳をあげていました。

アトピー克服したママは、洋書の離乳食本を見てオリジナルであげていたそう。

同様に離乳食は遅めにスタートして、はじめはなんと果物から!(日本式では甘いものあげると野菜を食べなくなるからだめって言われましたよね!)

日本式しか知らなかった私にとって、目からうろこでした!!

それしかない!のではなく、他の方法もある!と分かると、気持ちも楽になりました。

ちゃんと自分で考えて離乳食をあげたい!と再びやる気に!

色々勉強することにしました。

理由③離乳食について調べ、BLWに出会う

日本の現在のガイドラインがどのように作られたのか理由が知りたくて、日本の離乳食の歴史を調べたり(昔の方法と今は全然違う!)、

自然派とされる、西原式離乳食の本を読んだり(母乳中心で離乳食は2歳からスタートとか)

世界の離乳食事情の本を読んだり、色々情報を集めました。

その中で、日本のガイドラインはかなり丁寧だということを知り、がちがちにやらなくても大丈夫そう!と感じました。

色々な考えや理論、実践があることを知り、自分の納得するやり方で進めようと決意。

最も共感したイギリス式の最新の離乳食の与え方と紹介されていたBaby Let Weaning(BLW)を取り入れることにしました。

BLWの詳しい情報がほしかったのですが、当時は翻訳されたばかりで、日本語の情報が少なくて困りました。

海外のサイトやSNSも見ながら、理解を深め、がちがちでなく、ゆる~く進めていきました。

BLWを実践して感じたメリット

本にもメリットが紹介されていますが、私が感じた順にご紹介します!

離乳食を作らなくていい!

はじめにあげるのは、柔らかくしたニンジンスティックや、くだもののスティックです。

手づかみしやすく柔らかくすれば良いので、わざわざ裏ごししたり、みじん切りしたりしてピューレにしなくてOK!

離乳食として作る時間は必要ありません。

大人の料理に使う材料を少しとっておいて、切り方と調理方法に注意するだけです!

めっちゃ時短で楽ですよね!

少量しか食べない赤ちゃん離乳食を冷凍保存する手間もありません。

食に興味を持ちやすい!

赤ちゃんは食べ物でなくても、なんでも口にいれます。

当然、食べ物とおもちゃの区別はまだないので、はじめは食べ物で遊ぶことからスタートです!

遊ぶことからスタート!って赤ちゃんにとってもママにとってもわくわくしますよね!

食事を与えられるのでなく、自分の意志で手づかみするので、食事に興味をもちやすいです!

日本式でも手づかみ食べは視覚、触覚、嗅覚(きゅうかく)などを刺激して、食への興味が広がるので、推奨されていますよね!

汚れるのが嫌だと取り入れないママもいますが、手づかみ食べは赤ちゃんの成長にいいですよ!

娘は1歳の誕生日に一升パンを注文したときのエピソードを紹介します。

食べ物と思えないビジュアルでしたが、いい匂いがしたのか、娘の顔の前に持っていって写真を撮ろうと思ったら、

いきなりが小さな口を一生懸命開けて、がぶり!と固い皮にかぶりつきましたw

口にはいらないので、何度も何度も一生懸命トライする姿をみて、たくさん笑いましたw

見たことないけど食べてみたい!いい匂い!おいしそう!

と思ってたのかな、と食に対する興味の高さに嬉しくなりました。

もし長男だったら、固いパンに触っても絶対にかぶりつかなかったと思います。

はじめから1人で食べられる&スプーンも上手

BLWでは、ママがスプーンであげるのはNG赤ちゃんがスタート初日から自分から食べるのです!

よく考えてみれば、赤ちゃんが自分で食べるほうが、自然なことのような気がします。

赤ちゃんはママが教えなくてもおっぱい飲めますよね!

食事も、その延長である思いませんか?

スプーンやフォークも、横においておいて赤ちゃんのタイミングで、使い始めます。

日本式では、ゆるゆるおかゆなのでスプーンからですが、BLWでは、初めはフォークからですよ!

確かにスプーンですくうのは難しいですよね。

はじめはフォークに刺して置いておきましたが、いつの間にか1人でできるようになっていました!

スプーンも教えていないけれど、1歳過ぎには1人でできるようになっていました!

日本式だと、1歳頃に手づかみ食べとスプーンの練習スタートですが、BLWなら、1歳頃には1人でスプーンで自分で食べられますよ!

実はそんなに汚れない!

日本式の離乳食だと、かなり量が多くなってきた頃に手づかみスタートなので、あちこち散らかり、食事は進まず、後片付けは本当に大変です。

BLWは、スタートから色々な食材に触るので、食事の量が増えた頃には上手に食べれるし、遊びません。

少量の頃に思う存分遊ぶので、それほど汚れないので後片付けは思ったより楽でしたよ。

実践する前は、長男の手づかみ食べをイメージしていたので、

はじめから手づかみってどれほど汚れるの!?

長い食事エプロンや、ひっくり返らないお皿などが必要になるかな?

と心配していましたが、杞憂に終わりました。

確かに初めは汚れますが、赤ちゃんはそれほど散らかしません。

とっても上手に食べてくれますよ!

ママも一緒に食事ができるので楽しい!

赤ちゃん主導なのでで、ママはできるだけカラフルな食材を用意するだけです。

ママは自分の食事をしながら、赤ちゃんが遊ぶ様子をほほえましく見ていればいいだけ!

赤ちゃんは、食べないで遊んでもいいし、口に入れてしゃぶってみてごっくんできなければベーって出していい。

赤ちゃんの食べたいペースで進めるので、ママは食べさせなくちゃ!なんで食べてくれないの?とイライラすることはありません!

赤ちゃんの成長していく姿を見るのは楽しいので、自然と食事が楽しい雰囲気になります!

BLWを実践したデメリット

情報が少ない

はじめた当時は情報がまだ少なかったです。

メニューの情報が特にとぼしく、海外の情報しかありませんでした。

スタートのときは野菜や果物のスティックなので、ギャップを感じませんが、とろとろしたものをディップする、という食べ方のレシピが馴染めませんでした。豆のディップとか、アボガドディップとか、日本食にはあまり登場しませんよね…

わざわざ馴染めないメニューは作らず、食材選びやメニューは自己流にしました。

しかし、情報が少ない分、自分の子どものペースで進められました。

SNSでは、綺麗に盛り付けられたBLWの実践記もありましたが、比べることはせず、自己流でやりました。

マニュアルがあるわけではないので、ガチガチに推奨されている通りやらなくても

大丈夫だと分かっていたからです。

周りに実践している人がいないし、BLWの相談は、なかなかしにくいかもしれません。

それは、デメリットでもありますが、ママがしっかり理解していれば、比較することなく、自分に自信を持ってできるのでメリットでもありますよ。

周囲の理解が得られない

世間一般と違う方法なので、周囲の理解が得られないこともあると思います。

私は主人の理解だけ得て、祖父母などには伝えませんでした。

まだ離乳食あげないの?まだ母乳あげてるの?

のどに詰まったら危険!赤ちゃんにはまだ食べられないでしょ!

手づかみなんて、マナーが悪い!

など、ママの耳に痛い言葉がたくさんでてくることが予想されますよね。

時と場合によって、報告する内容は選んでいいと思います。

祖母が8ヶ月頃に手づかみで食べている写真を見て、

いつの間に離乳食あげてたの?ちゃんとお粥はあげた?

と速攻で突っ込んできたので、それ以来、食事の写真を共有するのをやめました。

月齢が上がってから、上手に食べられるようになった姿を見せてあげればOK!です。

私は母乳も断乳でなく、赤ちゃん主導の卒乳を待ちましたが、卒乳も無事に2歳6ヶ月でできました。

卒乳については別記事で詳しく紹介します。

BLW、母乳育児で育った長女は、身長も体重も順調で健康的に育っていますよ!

最終的に、離乳食で悩むことが一回もなく、悩みゼロで離乳食を卒業しました。

窒息、誤飲、栄養が偏る、アレルギーが心配などという危険性については、全く感じませんでした。

詳しくはこちら→【イギリス発BLW】赤ちゃん主導の離乳食を実践して分かったメリットデメリット!日本式と比較!

まとめ

第1子の時は、離乳食が一番の悩みであり、時間がかかる作業でした。

離乳のガイドラインにそって、力を入れて頑張った離乳食ですが、現在3歳の長男は、いまだに食事中に走り回ったり、一口たべて遊びだしたり、ママが手伝わないと食べられません。

第2子が8ヶ月の時にスタートしたBLWでは、離乳食の悩みは一切なく、1歳3ヶ月の現在、ほとんど手助けすることなく、食事ができています。もちろん、まだ歯が8本なので、食べられないものはポイしたり、コップは難しいなど、離乳食実践中ですが。

でも、これからも食事中は集中して食べてくれると思うし、今は食べられない食材も、進んで食べると思うので成長が楽しみです!

もちろん、その子の個性や興味関心などさまざまな背景が異なるので、この結果は参考程度になると思いますが、

私の体感では、BLWの手法の方が、赤ちゃんもママも食事が楽しい!

離乳食に悩んでいるママさん、これから離乳食をスタートするママさんがこの記事を読んで、少しでも楽しく離乳食に取り組んでもらえたら嬉しいです!

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